【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
──次の日

ローズマリーは朝食を食べ終わった後にオパールとアイビーに手を引かれて中庭へと向かう。
二人ともまだ木としては若木で少し芽が出た状態らしい。
オパールは指で花を操り、次々と花冠を作っている。
アイビーは悔しそうにオパールを見つめながら花を摘んでいた。

どうやら少しずつ魔法樹であるオパールとアイビーも魔法を使えるようになっていくのだそう。
けれど生まれて十年のオパールと生まれてから、一カ月も経っていないアイビーには差があるようだ。

オパールはローズマリーの頭に自分とお揃いの花冠を被せた。
アイスグリーンの髪の上、色とりどりの花が可愛らしい。
アイビーも花を摘んでローズマリーの頭に花を飾っていく。


「綺麗ですね。ありがとうございます。アイビーくん、オパールちゃん」


ローズマリーが喜ぶと二人は嬉しそうに抱きついた。
相変わらず二人とは夢の中でしか会話できないが、何も言わなくても表情や行動で何が言いたいかがよくわかる。
オパールによれば、もう少しで外でも言葉を話せるようになるそうだ。


「二人とお話しできるようになるのが楽しみですね」
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