【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
(父上は一体、何を怒っているんだ……? そうだ。ローズマリーを国外追放にした経緯が知りたいのだろう。きっとそうだ)
クリストフは焦りから早口で説明を始める。
「ロ、ローズマリーを国外追放にしたことですか? ちゃんと重罪人たちと同じように二度と開かない箱に閉じ込めてカールナルド王国まで行くという荷馬車に乗せました! 今頃、箱の中で腐っている頃じゃ……」
「──馬鹿ものっ! このッ」
ソーサーを持った父がクリストフの頭を殴りつける。
ゴツッと重たい音が鳴った。
ツーッと額に血が流れていくのを感じた。
突然、殴られたクリストフは反射的に腕を上げて魔法を放とうとするが……。
「な、なぜだ……魔法が使えない、だと?」
何度やっても結果は同じ。父も魔法を使えなかった。
魔法が使えない貴族たちがいるとわかっていたが、自分がそうなるとは思いもしなかった。
クリストフは手のひらを見つめながら動けずにいた。
ミシュリーヌがどうにかしてくれるはずだと父に訴えかけようとするが……。
「今すぐにルレシティ公爵や大司教、教皇を呼べっ! どういうことか説明してもらわねばっ」
「ち、父上……?」
「それからローズマリーを追うんだっ! すぐに情報を集めろ。三日ほどならまだ間に合うやもしれぬ。生きていてくれ、ローズマリーッ」
クリストフは焦りから早口で説明を始める。
「ロ、ローズマリーを国外追放にしたことですか? ちゃんと重罪人たちと同じように二度と開かない箱に閉じ込めてカールナルド王国まで行くという荷馬車に乗せました! 今頃、箱の中で腐っている頃じゃ……」
「──馬鹿ものっ! このッ」
ソーサーを持った父がクリストフの頭を殴りつける。
ゴツッと重たい音が鳴った。
ツーッと額に血が流れていくのを感じた。
突然、殴られたクリストフは反射的に腕を上げて魔法を放とうとするが……。
「な、なぜだ……魔法が使えない、だと?」
何度やっても結果は同じ。父も魔法を使えなかった。
魔法が使えない貴族たちがいるとわかっていたが、自分がそうなるとは思いもしなかった。
クリストフは手のひらを見つめながら動けずにいた。
ミシュリーヌがどうにかしてくれるはずだと父に訴えかけようとするが……。
「今すぐにルレシティ公爵や大司教、教皇を呼べっ! どういうことか説明してもらわねばっ」
「ち、父上……?」
「それからローズマリーを追うんだっ! すぐに情報を集めろ。三日ほどならまだ間に合うやもしれぬ。生きていてくれ、ローズマリーッ」