【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
ローズマリーの目の前には何故かクリストフの姿があった。
(どうしてここにクリストフ殿下が……!?)
最初は夢でも見ているのかもと思ってしまった。
反射的に隣にいるアイビーとオパールを彼から守るように抱きしめる。
今はお祭り騒ぎで警備も通常よりも薄くなっているとはいえ、クリストフがここにいることが信じられない気分だった。
彼には以前のような輝きはなく髪はボサボサで服も擦り切れていて、所々穴が開いている。
この状況から見るに、カールナルド王国の許可を得てここにいるわけではないのだろう。
(まさかバルガルド王国からここまで一人できたのでしょうか)
クリストフの体が濡れているところを見るに水の中を通ってきたのかもしれない。
(まさか水魔法を……? カールナルド王国にいれば魔法を使えるということなのでしょうか?)
その証拠に噴水の水が次々とクリストフの左手に集まっているではないか。
中庭には誰もおらずクリストフの荒い息の音だけが響いている。
アイビーとオパールを背中で隠しているはずなのに、二人はローズマリーを守るように前に出ていた。
「どうしてここに……っ」
「ああ、ローズマリー! やっと会えた、やっとだ!」
「……何を言っているのでしょうか」
「ローズマリー、一緒にバルガルド王国に帰ろう。帰ったらすぐに結婚式を挙げようじゃないか! 今度こそ幸せにしてやる。守ってやるからな!」
(どうしてここにクリストフ殿下が……!?)
最初は夢でも見ているのかもと思ってしまった。
反射的に隣にいるアイビーとオパールを彼から守るように抱きしめる。
今はお祭り騒ぎで警備も通常よりも薄くなっているとはいえ、クリストフがここにいることが信じられない気分だった。
彼には以前のような輝きはなく髪はボサボサで服も擦り切れていて、所々穴が開いている。
この状況から見るに、カールナルド王国の許可を得てここにいるわけではないのだろう。
(まさかバルガルド王国からここまで一人できたのでしょうか)
クリストフの体が濡れているところを見るに水の中を通ってきたのかもしれない。
(まさか水魔法を……? カールナルド王国にいれば魔法を使えるということなのでしょうか?)
その証拠に噴水の水が次々とクリストフの左手に集まっているではないか。
中庭には誰もおらずクリストフの荒い息の音だけが響いている。
アイビーとオパールを背中で隠しているはずなのに、二人はローズマリーを守るように前に出ていた。
「どうしてここに……っ」
「ああ、ローズマリー! やっと会えた、やっとだ!」
「……何を言っているのでしょうか」
「ローズマリー、一緒にバルガルド王国に帰ろう。帰ったらすぐに結婚式を挙げようじゃないか! 今度こそ幸せにしてやる。守ってやるからな!」