【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
ローズマリーの発する言葉をかき消してクリストフは叫ぶ。
どうやらこちらの話を聞く気はないようだ。
焦点の合わない血走った目、こけた頬とかさついた唇。
ローズマリーの言葉はまったく耳に届いていないのだろう。
ローズマリーはチラリとリオネルが去っていった建物に視線を送る。
リオネルは紅茶とお菓子を用意するよう侍女に言いにいくと言っていた。
だが、すぐに帰ってくることはないだろう。
(わたしがクリストフ殿下から、オパールちゃんとアイビーくんを守らなければなりません)
リオネルが来てくれさえすれば何とかしてくれるはずだ。
彼が来る前までは、クリストフを足止めしなければならない。
ローズマリーは彼の足を草花を操り拘束しようと考えた。
彼にバレないようにゆっくりと草を伸ばして足に絡めようと慎重に伸ばしていく。
(植物を操るのは箱の中ですっかりうまくなりました。もう少しでクリストフ殿下の足を拘束できます)
その間もクリストフはローズマリーに『国に帰ろう』『愛し合っている二人ならば……』と意味がわからない譫言を繰り返している。
(クリストフ殿下は一体、何を勘違いしているのでしょうか)
行き過ぎた妄想にローズマリーはゾッとしていた。
元々、クリストフと愛し合っていた覚えはない。
それによくあんなことをしておいて、ローズマリーがクリストフを愛しているという妄言を吐けるなと怒りが込み上げてくる。
どうやらこちらの話を聞く気はないようだ。
焦点の合わない血走った目、こけた頬とかさついた唇。
ローズマリーの言葉はまったく耳に届いていないのだろう。
ローズマリーはチラリとリオネルが去っていった建物に視線を送る。
リオネルは紅茶とお菓子を用意するよう侍女に言いにいくと言っていた。
だが、すぐに帰ってくることはないだろう。
(わたしがクリストフ殿下から、オパールちゃんとアイビーくんを守らなければなりません)
リオネルが来てくれさえすれば何とかしてくれるはずだ。
彼が来る前までは、クリストフを足止めしなければならない。
ローズマリーは彼の足を草花を操り拘束しようと考えた。
彼にバレないようにゆっくりと草を伸ばして足に絡めようと慎重に伸ばしていく。
(植物を操るのは箱の中ですっかりうまくなりました。もう少しでクリストフ殿下の足を拘束できます)
その間もクリストフはローズマリーに『国に帰ろう』『愛し合っている二人ならば……』と意味がわからない譫言を繰り返している。
(クリストフ殿下は一体、何を勘違いしているのでしょうか)
行き過ぎた妄想にローズマリーはゾッとしていた。
元々、クリストフと愛し合っていた覚えはない。
それによくあんなことをしておいて、ローズマリーがクリストフを愛しているという妄言を吐けるなと怒りが込み上げてくる。