【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
王太子であるクリストフも知らないミシュリーヌの本当の力。
クリストフはミシュリーヌが素晴らしい聖女だと思い込んでいる。
しかしそれはミシュリーヌがローズマリーの功績を奪っているに過ぎなかった。
彼女は大聖堂に出入りして時間を潰すだけ。

『あんたのようなカス、すぐにバルガルド王国から追い出してやるわ……!』

それがミシュリーヌの口癖だった。
彼女のくだらない嫌がらせも満足な食事をもらえればそれでいいと思っていた。

暫くはローズマリーがクリストフの婚約者になった理由はわからないままだったが、教会がバルガルド国王に圧力をかけたらしい。
ルレシティ公爵と影響力を強めたい教会とでバルガルド国王は板挟み状態。
だが、実際に魔法樹を守っているのはローズマリーだ。
バルガルド国王はローズマリーを手元に置いておきたかったのだろう。

王太子であるクリストフとは婚約してから何度か顔を合わせる機会があった。
一言で彼を表現するならば、いけすかない奴である。
理由はミシュリーヌと同じ。
ローズマリー含めて、貴族以外を徹底的に見下しているからだ。
あとは自慢話ばかりしているので、きっと自分のことが大好きなのだろう。
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