【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
クリストフの髪はディープブルーで瞳ライトブルー。
釣り上がった目は涼やかで、黙ってさえいれば顔がよくモテるのだろう。
海を連想させる色合いの通り、彼は青いオーラをまとい水魔法を得意している。
魔法の力も強いため自信家で横暴な部分はあるが頭もいいそうだ。

だが、ローズマリーだけは裏の顔を知っている。
婚約者になって暫く経つと、クリストフはローズマリーにパサパサなクッキーをくれることがあった。

『お前にはこれで十分だろう?』
『はい、十分です』

クッキーに釣られるがままローズマリーはクリストフの話を聞く。

『この俺の婚約者でいられることを誇りに思うがいい!』
『俺と婚約者でいられて幸せだろう? 俺に釣り合うようになれよ』
『ミシュリーヌも俺を好きだと言うんだ。もっと頑張らなければこの俺をミシュリーヌに取られてしまうぞ?』
ローズマリーはパサパサなクッキーを食べながら黙って話を聞いている。

(この人は一体、何を言ってるんでしょうか)
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