【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
クリストフが城に侵入した事件は瞬く間に広がりを見せた。
許可なくカールナルド王国に入国。
カールナルド城に侵入してローズマリーと魔法樹たちを誘拐しようとしたことでカールナルド王国の国民たちは大激怒。
もちろんカールナルド国王や王妃、リオネルの怒りも相当なものだった。

バルガルド国王もローズマリーを無理やり奪われたのだと主張したのだが、ローズマリーはリオネルと共にバルガルド王国の魔法を貴族たちだけで独占して使っていたこと。
魔法樹クロムの話を伝えて、教会や王家の魔法の使い方が間違っており魔法樹を苦しめて百年あったはずの寿命を四十年に縮めてしまったことを話した。
もう二度とクロムのような魔法樹が現れないようにしてほしいと願っていることも……。

ローズマリーの言葉に加えてバルガルド王国で生まれた魔法樹、アイビーの発言が大きく証言となった。

内情が明かされて魔法樹の知識のなさも露呈したことで、バルガルド国王は勝ち目がないことを悟ったのだろう。
それ以上、反論することもなかった。
もちろんその元凶となったクリストフについては『もう我が国とは関係ない』と、あっさり切り捨てたそうだ。
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