【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「ちなみに僕はローズマリーが食べているサンドイッチが食べたいわけではないからね」
「……え?」
「ローズマリーと一緒にいるだけで幸せだと言いたかっただけだよ」
リオネルの言いたいことを理解したローズマリーはゆっくりと頷いた。
サンドイッチを再び口を運びながら考える。
(一緒にいると幸せとは、どういうことでしょうか……?)
チラリとリオネルを見ると本当に幸せそうに笑みを浮かべている。
リオネルはローズマリーは今まで過ごしてきた境遇から、色々なものが抜け落ちてしまっているのではないかと話していた。
確かにローズマリーもカールナルド王国に来てからは、自分の意見を求められることも増えたのと同時に、戸惑うこともたくさんあることに気づいていた。
ローズマリーはどこかズレているのだろう。
リオネルの言葉を理解できずによく困らせてしまっているので、それをどうにかできないかと思っている。
だからこそ少しずつではあるが直したいと思っていたのだ。
ローズマリーは一つ目のサンドイッチを食べ終わった後に胸に手を当てて考えていた。