【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「どうでしょうか? 温かいでしょうか?」

「あー……うん。今度からは自分の発言に気をつけるよ」

「……?」


このままの体勢でローズマリーは運ばれていく。
オパールは隣で歩きながら嬉しそうにニヤニヤしている。
アイビーは自分も抱っこしてほしいのか羨ましそうに手を伸ばしている。
そんなアイビーをオパールは注意するように押さえているではないか。
なんだかリオネルの機嫌がとてもいい気がするが、やはり寒かったのかもしれない。

(我慢はよくないです!)

彼にぎゅむぎゅむに体を押し付けていると、あっという間に馬車まで到着する。


「ローズマリー、ありがとう」

「いえ、少しでも役に立てたのならよかったです」


リオネルはそっとローズマリーを下ろした。
なんだか彼と離れるのは名残惜しいではないと思ってしまう。
ローズマリーは首を傾げつつ、オパールとアイビーと共に馬車に乗り込んだのだった。


──そして歓迎パーティーの日を迎えた。

鏡にはマンダリンオレンジの鮮やかなドレスを着たローズマリーの姿があった。
初めて着るドレスになんだか別人のようになった気分だ。

歓迎パーティーの前にリオネルと買い物をしたローズマリーは、大量に積み重なっていく箱に驚くばかりだった。
リオネルと王妃と買い物に出かけたのだが……。
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