【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「すまない、ローズマリーが美しすぎて……」

「……!」

「ドレス、とても似合っているよ」

「ありがとうございます……そう言っていただけて嬉しいです」


淡々と答えるローズマリーだったが、内心は穏やかではない。
そんな気持ちを誤魔化すようにリオネルを褒める。


「リオネル殿下はとても魅力的ですね。かっこいいです」

「……っ!?」

「いつものかっこよさとは違って見えます」

「君にそう言われるとなんだか嬉しくて仕方ないよ……こんな気持ちは初めてだ」


リオネルは照れているのか、珍しくはにかむように笑っている。

(リオネル殿下が笑うと、なんだかわたしも嬉しいです)

それにはローズマリーも同意するように頷いた。


「大丈夫です。わたしも今、初めての気持ちに戸惑っていますから」

「なんだか僕の気持ちとは少し違う意味な気がするけど……そんなところもローズマリーらしいね」


初めてのパーティーに緊張しているのか、リオネルの魅力的な姿に心臓が高鳴っているのかはわからない。
けれどカールナルド王国に来てから、ローズマリーはさまざまなことを学んでいった。
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