【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
ローズマリーがそう考えている最中も、リオネルも苦笑いを浮かべている。

どうやらアイビーはオシャレをしたのをローズマリーに一番に見せたいと急いで来たらしい。
アイビーは黒のタキシードを着ていて、オパールはイエローのフリルがたくさんついたドレスを着ている。


「アイビーくんもオパールちゃんもとっても素敵ですね」


ローズマリーがそう言うと、オパールはアイビーから手を離してドレスを見せるようにくるくると回っている。
ドレスは軽い生地でできているのかスカートがふわりと動く。
長い髪は二つに結えていて、とても可愛らしい。


『さすがアタシのローズマリー、とても綺麗よ……! 花の妖精みたい』

「オパールちゃんも、いつもより可愛さが増しています」

『ふふっ、そうでしょう?』


オパールはドレスがうれしいのか、すっかり上機嫌になっていた。


『ねぇ、ローズマリー! ボクは? ボクはっ?』

「アイビーくんもとてもかっこいいですよ」

『えへへ、そうだろう?』


ローズマリーも母親のような気分で彼らの成長を喜んでいた。
若干、オパールの方が頼もしい気もするがローズマリーの魔力で元気に育ってくれていると思うとなんだか嬉しい。

するとオパールは何かを思いついたのかようにアイビーの手を取る。
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