【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
ローズマリーがその実をじーっと眺めていると、どこからか声が聞こえた。
『……食べなさい』
ついに幻聴まで聞こえてきたようだ。
なんとか力を振り絞り、体を起こした後に辺りを見回しても誰もいない。
(今の声は……誰でしょうか)
だけど目の前にあるモスグリーンの不思議な色の実が食べられると聞いたことで涎が止まらなくなる。
魔法を使い、実を大きくしてからすぐにかぶりついた。
甘酸っぱくて水分がたっぷり含まれている。
皮がパリッとしていて、とても美味しいと感じた。
するとコツリと頭に当たる固いもの。何故か次々と上から実が落ちてくる。
魔法樹が実を落としてくれているのだとわかり、ローズマリーは感動から魔法樹に抱きついた。
「ありがとうございます……!」
お腹が少しだけ満たされたローズマリーは、魔法樹に寄り添いながら眠りについた。
その日、ローズマリーは不思議な夢を見た。
モスグリーンの髪をした老人が出てきて、空腹のローズマリーを励ましてくれたのだ。
次の日もその次の日も同じように老人がローズマリーに寄り添ってくれる。
彼はローズマリーの置かれた状況をなんでも知っていた。
「もしかして……あなたは魔法樹ではないのでしょうか」
老人はゆっくりと頷いた。
「申し訳ありません。わたしのせいで……っ」
『……食べなさい』
ついに幻聴まで聞こえてきたようだ。
なんとか力を振り絞り、体を起こした後に辺りを見回しても誰もいない。
(今の声は……誰でしょうか)
だけど目の前にあるモスグリーンの不思議な色の実が食べられると聞いたことで涎が止まらなくなる。
魔法を使い、実を大きくしてからすぐにかぶりついた。
甘酸っぱくて水分がたっぷり含まれている。
皮がパリッとしていて、とても美味しいと感じた。
するとコツリと頭に当たる固いもの。何故か次々と上から実が落ちてくる。
魔法樹が実を落としてくれているのだとわかり、ローズマリーは感動から魔法樹に抱きついた。
「ありがとうございます……!」
お腹が少しだけ満たされたローズマリーは、魔法樹に寄り添いながら眠りについた。
その日、ローズマリーは不思議な夢を見た。
モスグリーンの髪をした老人が出てきて、空腹のローズマリーを励ましてくれたのだ。
次の日もその次の日も同じように老人がローズマリーに寄り添ってくれる。
彼はローズマリーの置かれた状況をなんでも知っていた。
「もしかして……あなたは魔法樹ではないのでしょうか」
老人はゆっくりと頷いた。
「申し訳ありません。わたしのせいで……っ」