【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「ということは千年も長生きしているカールナルド王国の魔法樹は、とてもいい魔法の使い方をしているのですね。もっと早く気づいてあげられたら……ごめんなさい」
ローズマリーが眉を顰めていると魔法樹の老人はそっと頭を撫でてくれた。
『ローズマリーのせいではない。ローズマリーは精一杯がんばってくれたじゃないか。ありがとう』
優しい言葉にじんわりと涙が浮かぶ。
こんなに自分の力不足を悔いたことはない。
魔法樹を守りたいと強く思うのに何もできないことがつらかった。
二週間経つ頃にはすっかりと魔法樹と仲良くなっていた。
目が覚めれば、現実はとても厳しくつらいものだった。
朝が来れば順に入ってくる教会の人たちやルレシティ公爵やミシュリーヌに暴言を吐かれ続ける。
水とパン一つ置かれるだけの日々。
魔法樹が寿命ではないのに魔法が使えなくなってしまう……つまりローズマリーが聖女としての役割をサボっていると思い込んでいるのだろう。
ルレシティ公爵もミシュリーヌが魔法樹を元気にすることができないため焦っているのだろうか。
そんな窮屈で我慢ばかりの日々を過ごしていたローズマリーだったが、あと数日でバルガルド国王が帰ってくることを聞いて安心していた。
そうすればローズマリーの話に耳を傾けてくれるかもしれないと思ったが、もう遅すぎると気づいてしまう。
(もう魔法樹は……枯れてなくなってしまう)
ローズマリーが眉を顰めていると魔法樹の老人はそっと頭を撫でてくれた。
『ローズマリーのせいではない。ローズマリーは精一杯がんばってくれたじゃないか。ありがとう』
優しい言葉にじんわりと涙が浮かぶ。
こんなに自分の力不足を悔いたことはない。
魔法樹を守りたいと強く思うのに何もできないことがつらかった。
二週間経つ頃にはすっかりと魔法樹と仲良くなっていた。
目が覚めれば、現実はとても厳しくつらいものだった。
朝が来れば順に入ってくる教会の人たちやルレシティ公爵やミシュリーヌに暴言を吐かれ続ける。
水とパン一つ置かれるだけの日々。
魔法樹が寿命ではないのに魔法が使えなくなってしまう……つまりローズマリーが聖女としての役割をサボっていると思い込んでいるのだろう。
ルレシティ公爵もミシュリーヌが魔法樹を元気にすることができないため焦っているのだろうか。
そんな窮屈で我慢ばかりの日々を過ごしていたローズマリーだったが、あと数日でバルガルド国王が帰ってくることを聞いて安心していた。
そうすればローズマリーの話に耳を傾けてくれるかもしれないと思ったが、もう遅すぎると気づいてしまう。
(もう魔法樹は……枯れてなくなってしまう)