【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
ローズマリーが眉を顰める。
つまりバルガルド王国の貴族たちが使い方を改めない限り、同じことの繰り返しになってしまうのだろう。
『ローズマリー、その子を守ってはくれまいか? あわよくば、ここではないどこかに……』
ローズマリーは魔法樹の言葉に頷いた。
「またあなたに会える?」
『ああ、会えるとも。いつかはわからないが必ず……』
「……っ」
『泣かないでくれ、ローズマリー。それとワシの名前は──』
目が覚めるともう魔法樹の声は聞こえなくなっていた。
もう日が日が高く昇っているようでステンドグラスが太陽の光で眩い光を放っている。
ローズマリーが上を見上げて魔法樹に触れてもいつものように答えてくれるような反応はない。
(クロムさん……あなたを救えずに申し訳ありません)
まるでクロムの旅立ちを見送るように、キラキラとした光が降り注いでいる。
光が当てられた場所に視線を移す。
ふと魔法樹の根の部分、ローズマリーの隣に赤ん坊が寝ていた。
風もないのにアイスグリーンの髪がサラリと流れている。
生まれたことを祝福されているようだと思った。
「この子は……クロムさんが言っていた〝新しい命〟でしょうか」
クロムと話していた通りだとしたのなら、この赤ん坊の正体がすぐにわかってしまった。
(間違いありません。この子は新しい魔法樹です……!)
つまりバルガルド王国の貴族たちが使い方を改めない限り、同じことの繰り返しになってしまうのだろう。
『ローズマリー、その子を守ってはくれまいか? あわよくば、ここではないどこかに……』
ローズマリーは魔法樹の言葉に頷いた。
「またあなたに会える?」
『ああ、会えるとも。いつかはわからないが必ず……』
「……っ」
『泣かないでくれ、ローズマリー。それとワシの名前は──』
目が覚めるともう魔法樹の声は聞こえなくなっていた。
もう日が日が高く昇っているようでステンドグラスが太陽の光で眩い光を放っている。
ローズマリーが上を見上げて魔法樹に触れてもいつものように答えてくれるような反応はない。
(クロムさん……あなたを救えずに申し訳ありません)
まるでクロムの旅立ちを見送るように、キラキラとした光が降り注いでいる。
光が当てられた場所に視線を移す。
ふと魔法樹の根の部分、ローズマリーの隣に赤ん坊が寝ていた。
風もないのにアイスグリーンの髪がサラリと流れている。
生まれたことを祝福されているようだと思った。
「この子は……クロムさんが言っていた〝新しい命〟でしょうか」
クロムと話していた通りだとしたのなら、この赤ん坊の正体がすぐにわかってしまった。
(間違いありません。この子は新しい魔法樹です……!)