【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
クリストフの言葉にローズマリーは言葉を失っていた。
『君は俺を心から愛しているのだろう?』
どういう意味なのかさっぱりわからない。
俺のためだけに尽くす、側妃としてそばに置く……あまりの気持ち悪さに鳥肌がたっていく。


「クリストフ殿下はなんて慈悲深いのかしら。わたくしも見習わなければなりませんわね」

「……!?」

「今後もわたくしの聖女の仕事の補佐としてそばにいることを許すわ。今までされてきた嫌がらせもこれからはちゃんと働くことで返してくれたらいいのよ」


周囲から巻き起こる拍手。二人の対応を絶賛しているではないか。
まるでローズマリーだけ別の空間にいるような感覚だった。


「わたくしはクリストフ殿下と結婚するから、あなたがわたくしたちを支えてね……ずっと、ね?」

「…………」


ローズマリーは冷めた目で二人を見ていた。
会場は静まり返っており咎めるような視線が突き刺さっている。


「……いやです」

「は……?」
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