【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
もう我慢の限界だった。
当たり前のように嘘をついているミシュリーヌも、勘違いしているクリストフを心の底から軽蔑していた。
「絶対に嫌です、と申し上げたのです。勘違いするのはやめてください」
「なん、だと……」
「お二人のそばにいるくらいならわたしはこの国から出て行きます」
今まで何をされても文句を言わなかったローズマリーは初めて自分の気持ちを吐露する。
それにこのまま魔法樹を守れないのなら国外に行った方がいい。
クロムの願いを叶えるためにも……そう思っての言葉だった。
「わかった、もういい。なら望み通りにしてやろう……!」
「……!」
「──ローズマリー・リィーズを国外追放とするっ」
ローズマリーは赤ん坊を守るように抱きしめていた。
空気を読んでくれたのか、今は泣き止んでくれている。
「聖女として何もしていないのに偉そうに国を出たいだと!? ミシュリーヌの優しさがここまでローズマリーをつけ上がらせてしまうとは。魔法樹の管理はミシュリーヌ一人で十分だ!」
その瞬間、ローズマリーの中で何かがプチリと切れた。
今までローズマリーはずっとずっと我慢していた。
満足な食事ができたらそれでいいと言い聞かせていた。
だけどもう限界だ。
ローズマリーは枯れてしまったクロムのことを思い、瞼を閉じてからゆっくりと開いた。
当たり前のように嘘をついているミシュリーヌも、勘違いしているクリストフを心の底から軽蔑していた。
「絶対に嫌です、と申し上げたのです。勘違いするのはやめてください」
「なん、だと……」
「お二人のそばにいるくらいならわたしはこの国から出て行きます」
今まで何をされても文句を言わなかったローズマリーは初めて自分の気持ちを吐露する。
それにこのまま魔法樹を守れないのなら国外に行った方がいい。
クロムの願いを叶えるためにも……そう思っての言葉だった。
「わかった、もういい。なら望み通りにしてやろう……!」
「……!」
「──ローズマリー・リィーズを国外追放とするっ」
ローズマリーは赤ん坊を守るように抱きしめていた。
空気を読んでくれたのか、今は泣き止んでくれている。
「聖女として何もしていないのに偉そうに国を出たいだと!? ミシュリーヌの優しさがここまでローズマリーをつけ上がらせてしまうとは。魔法樹の管理はミシュリーヌ一人で十分だ!」
その瞬間、ローズマリーの中で何かがプチリと切れた。
今までローズマリーはずっとずっと我慢していた。
満足な食事ができたらそれでいいと言い聞かせていた。
だけどもう限界だ。
ローズマリーは枯れてしまったクロムのことを思い、瞼を閉じてからゆっくりと開いた。