【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
(これでローズマリーをこちらに引き込んで、わたくしの影として奴隷のように働かせればいいの!)

だからこそ彼女を許す方向に持っていき、手元に置いておかなければならない。
クリストフもローズマリーに対してまだ気持ちがあるようだ。
だけど今はどうでもいい。
ミシュリーヌが王妃となり、貴族たちが権力を取り戻せればいい。

だが、予想に反してローズマリーが反抗してきたのだ。
今まで従順だったはずのローズマリーが意思を持ったことに驚いたのはミシュリーヌだけではなかっただろう。
それにクリストフが再び大激怒。

魔法で箱を閉じて出られないようにする。
つまり箱詰めするという罰を与えたのだ。
食事もできず、隙間から漏れる光を見つめながら狭い空間で徐々に気が触れていく。
何もできないまま苦しむしかない。
今までミシュリーヌを苦しめたローズマリーに相応しいもっともつらい死に方だろう。

本当はクリストフを止めてローズマリーをそばに置かなければならないのに、優越感が勝っていた。
ミシュリーヌはいい気分に浸っていた。

あれだけ表情を変えなかったローズマリーが悲鳴を上げて必死に抵抗しているからだ。
唇を歪めるのが止められずに手のひらで覆い隠す。
ミシュリーヌを長年苦しめていたローズマリーがゴミのように捨てられていく。
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