【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
リオネルの言葉を否定するように、ローズマリーは口元を押さえてゆっくりと首を横に振る。
目尻からは涙が溢れ出る。
今までバルガルド王国でどんなにつらくても流れなかった涙が……ローズマリーの頬を伝っていった。
(な、なんて罪な味なのでしょう……! この世界には、こんな美味しいものが存在するのですね)
リオネルや周りにいる侍女たちが慌ててる中、ローズマリーは肉塊を咀嚼してから口内に残っている後味と鼻に抜ける香りを楽しんでいた。
ゴクリと肉塊を飲み込んだ後、感動から動けなかった。
暫く自分の世界に浸っていたローズマリーだったが、ゆっくりと口を開く。
「……おいひいれふ」
「は…………?」
ローズマリーの言葉に周囲はピタリと動きを止めた。
「──美味しすぎますっ!」
「……!?」
「お肉が……お肉が口の中でじゅわっと溶けました! こんなに美味しいもの、初めて食べましたっ」
ローズマリーがそう言って目尻の涙を乱暴に拭う。
こんなに脂が溢れてくる背徳的な食べ物がこの世界にあるなんて信じられなかった。
リオネルは拍子抜けしたのか、ホッと息を吐き出しつつも「……よかった」と呟くように言った。
そして慌てて部屋に駆け込んできた医師たちに片手を上げて、大丈夫だとアピールしている。
目尻からは涙が溢れ出る。
今までバルガルド王国でどんなにつらくても流れなかった涙が……ローズマリーの頬を伝っていった。
(な、なんて罪な味なのでしょう……! この世界には、こんな美味しいものが存在するのですね)
リオネルや周りにいる侍女たちが慌ててる中、ローズマリーは肉塊を咀嚼してから口内に残っている後味と鼻に抜ける香りを楽しんでいた。
ゴクリと肉塊を飲み込んだ後、感動から動けなかった。
暫く自分の世界に浸っていたローズマリーだったが、ゆっくりと口を開く。
「……おいひいれふ」
「は…………?」
ローズマリーの言葉に周囲はピタリと動きを止めた。
「──美味しすぎますっ!」
「……!?」
「お肉が……お肉が口の中でじゅわっと溶けました! こんなに美味しいもの、初めて食べましたっ」
ローズマリーがそう言って目尻の涙を乱暴に拭う。
こんなに脂が溢れてくる背徳的な食べ物がこの世界にあるなんて信じられなかった。
リオネルは拍子抜けしたのか、ホッと息を吐き出しつつも「……よかった」と呟くように言った。
そして慌てて部屋に駆け込んできた医師たちに片手を上げて、大丈夫だとアピールしている。