【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
リオネルの言葉にローズマリーは食い気味に答えた。


「もちろんです。なんでも答えますっ!」

「あ、ありがとう……」


一生の思い出に残る食事を与えてくれたのだ。
なんだって答えようじゃないか。


「なんでしょうか!?」

「バルガルド王国は聖女に対してどんな扱いをしていたんだ? 僕はバルガルド王国のミシュリーヌという聖女しか知らないんだ」


ローズマリーはミシュリーヌの顔を思い出していた。
箱に入る前の憎たらしい顔を思い出して唇を噛み締める。


「……彼女は偽物の聖女です。本物の聖女ではありません」


もう黙っている必要もないと、ローズマリーはミシュリーヌが偽物であることを口にする。
するとリオネルから帰ってきたのは予想外の言葉だった。

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