【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「アイビーくんと一緒に寝ていたはずなのですが、どこかに消えてしまいました」

「一緒に寝ていた?」

「アイスグリーンの髪にわたしの膝くらいの背丈の男の子です」

「もしかして一緒にいた魔法樹のことを言っているのかい?」

「そうです!」


リオネルはアイビーが魔法樹と認識しているのだろう。
彼ほど魔法樹について詳しければ、それは当然なのかもしれない。
あれだけ暴言を吐いたローズマリーをここまで理解してくれるくらいだ。
あの時、自分が何をしていたのかうろ覚えなローズマリーはそう納得していた。
それからアイビーが見せてくれた夢で、オパールという魔法樹が苦しんでいることを教えてくれた。


「カールナルド王国の魔法樹は具合が悪いのですよね? アイビーくんが夢で教えてくれました。オパールちゃんを助けてほしい、と」

「夢に魔法樹が出てきたのかい!?」


カールナルド国王とリオネルは、ローズマリーの言葉にこれでもかと目を見開いている。


「はい。バルガルド王国にいた時もクロムさんが夢で色々と教えてくれました。それから新しい魔法樹、アイビーくんのことを教えてくれました」

「まさか、そんな……信じられない!」

「なのでわたしはアイビーくんを守らなければなりません。クロムさんとの約束なのです」
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