【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
リオネルは満面の笑みを浮かべている。
嬉しそうなリオネルを見ていると、なぜか心がキュッと締め付けられるような気がした。
(胸が痛い……? いや、この違和感はお腹ですね)
腹部に感じるのはギュッと締め付けるようなあの感覚。
ローズマリーの間違いでなければこれは……。
「あの……リオネル殿下」
ローズマリーがリオネルの名前を呼んだ時だった。
再びギュルギュルと鳴り出す震えるお腹。
つい先ほど食事したような気がしたのに、もうお腹が空いてしまったようだ。
「……なんだかお腹がすきました」
「ははっ、そのようだね。では食事にしようか」
「いいんですかっ!?」
「もちろんだよ」
リオネルはすぐにローズマリーが先ほどいた部屋に食事を用意するように指示を出す。
思わずお腹が空いたと言ってしまったが、すぐにご飯を用意してくれることも感激だった。
(ま、またあの美味しいご飯を食べれるのでしょうか……!)
なんとローズマリーが魔法を使い始めてから四時間ほどは経過しているそうだ。
ローズマリーは一瞬で時間が経過したように感じたが、そんなに長時間経っているようには思えなかった。
「我が国の魔法樹、オパール様に元気が戻ったのがわかるよ。このままローズマリーがいてくれたらきっと……すぐに元気になるはずだ」