【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「王妃教育は……もうやらなくてもいいと思うのですが、魔法樹を癒している時以外は勉強しなくてはいけないと言われました」


ローズマリーは少し休んでまた魔法樹のために動いて、それ以外の時間は朝から晩まで勉強、もしくは講師たちの厳しい授業があった。
貴族ではないローズマリーは人一倍、努力しなければならないのだそう。
クリストフの婚約者になってからは王妃教育も追加されたので、やることは更に増えた。
パンが一つ増えたので乗り切ることができたが、パンがなければ我慢できなかっただろう。

これからもその生活を当たり前だと思っていた。
ローズマリーはまた休んだらオパールの元に行くつもりだった。
カールナルド王国でもやることは変わらないのかと疑問に思い、問いかけたつもりだ。
もうクリストフの婚約者ではないため王妃教育は必要ない。
それだけでもローズマリーの負担は軽くなる。
それも国外追放されたおかげだ。
でなければアイビーを守ることもできなかっただろう。


「なんだか肩の荷が降りたような気がします。わたしは元平民で孤児院出身だからとよく思われていませんでしたから」

「それだけの理由でこんな不当な扱いを?」

「はい。よくないことだそうです」

「だからローズマリーは……っ」
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