君ともう一度、 恋を始めるために
最近の柚葉の心配事は色々とあるが、今一番気になっているのは自分のスマホに掛かってくる無言電話と勤め先である旅館への嫌がらせだった。
日に十数回はかかってくる無言電話は、かかってくる番号もまちまちで柚葉が出ればすぐに切れてしまう。
あまりにも煩わしくていっそのことスマホの電源を落とそうかとも考えたが、祖母や保育園からの緊急連絡の可能性もあり電源を落とすこともできなかった。
ただ、自分への無言電話だけなら気にしなければいいと柚葉も思っていた。
しかし、その後旅館に誹謗中傷のメールが届いたり予約のキャンセルが続くようになった。
もちろんこれら全てが同じ人間の仕業だとは思わないが、涼が東京へ帰った翌日から始まったことでもあり、何か関連があるのではないかと思っている。
―――もしかして私への恨みで・・・
そんなことを考えると、柚葉は不安で仕方なかった。
日に十数回はかかってくる無言電話は、かかってくる番号もまちまちで柚葉が出ればすぐに切れてしまう。
あまりにも煩わしくていっそのことスマホの電源を落とそうかとも考えたが、祖母や保育園からの緊急連絡の可能性もあり電源を落とすこともできなかった。
ただ、自分への無言電話だけなら気にしなければいいと柚葉も思っていた。
しかし、その後旅館に誹謗中傷のメールが届いたり予約のキャンセルが続くようになった。
もちろんこれら全てが同じ人間の仕業だとは思わないが、涼が東京へ帰った翌日から始まったことでもあり、何か関連があるのではないかと思っている。
―――もしかして私への恨みで・・・
そんなことを考えると、柚葉は不安で仕方なかった。