魔法のマーメイドクラブ
ひみつだよとウインクしながら、アクアちゃんが池の石に両腕を乗せた。
手の上に、水色のウロコがついている。この前のは、見間違えじゃなかったんだ。
「正確には、人間と人魚のハーフなんだけどネ〜!」
アクアちゃんが……、人魚? まだ実感がわかない。
「一緒に遊ぼう〜」
くいくいと手を引っ張られるけど、この場から動けない。
だって、わたしは……。
「このままでは、ミナミちゃんは池に入れないんじゃない?」
波木さんの問いかけに、「あっ!」となにかひらめいたみたい。
そばに咲いている白い花に、アクアちゃんがチュッと投げキッスをする。つんだそれを「ほいっ」とわたしへ渡した。
あわあわと受け取ったら、ポンッと花が白い水着へと変わったの。
「……すごい。魔法みたい」
ひらひらしていて、とても可愛い。
だけど、すぐに花へ戻ってしまった。
どうなっちゃったの?
「あらら。なかなか上手くいかないわねぇ」
波木さんが、手のひらをふわりと動かす。白い花は茎の上へ落っこちて、そのまま頭と体がくっついた。
……すごい。まるで時間が巻き戻ったみたいに、花は咲いている状態になっている。
「また失敗だァ。アクア、まだ見習い人魚ナンダ。魔法の練習してるけど、ダメダメなの〜」
手の上に、水色のウロコがついている。この前のは、見間違えじゃなかったんだ。
「正確には、人間と人魚のハーフなんだけどネ〜!」
アクアちゃんが……、人魚? まだ実感がわかない。
「一緒に遊ぼう〜」
くいくいと手を引っ張られるけど、この場から動けない。
だって、わたしは……。
「このままでは、ミナミちゃんは池に入れないんじゃない?」
波木さんの問いかけに、「あっ!」となにかひらめいたみたい。
そばに咲いている白い花に、アクアちゃんがチュッと投げキッスをする。つんだそれを「ほいっ」とわたしへ渡した。
あわあわと受け取ったら、ポンッと花が白い水着へと変わったの。
「……すごい。魔法みたい」
ひらひらしていて、とても可愛い。
だけど、すぐに花へ戻ってしまった。
どうなっちゃったの?
「あらら。なかなか上手くいかないわねぇ」
波木さんが、手のひらをふわりと動かす。白い花は茎の上へ落っこちて、そのまま頭と体がくっついた。
……すごい。まるで時間が巻き戻ったみたいに、花は咲いている状態になっている。
「また失敗だァ。アクア、まだ見習い人魚ナンダ。魔法の練習してるけど、ダメダメなの〜」