家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
「名前は、アルフレッドにしよう。」

「アルフレッド?」

思わず私はその名を繰り返した。

「平和をもたらすという意味の、由緒正しい名前だよ。」

セドリックが微笑んで言った。

私は、そっと腕の中の赤ん坊を見つめた。

「やっと会えたわね、アルフレッドよ。」

小さな指がぎゅっと私の指を握る。

力強く息をしているアルフレッドが、どこか誇らしげにさえ見えた。

「ここから、アルフレッド・グレイバーン侯爵の人生が始まるんだな。」

セドリックは赤子の手を優しく包む。

「あなたの人生が、愛情に満ちていますように。」

私はそう祈りながら、息子の額にキスを落とした。


ー End -

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