男装聖女は冷徹騎士団長に溺愛される
……保護の意味はわかった。
でも、それは彼女の話が真実であるならだ。
「なんで、あんたにそんなことがわかるんだ。伝説の通りかもしれないだろ」
伝説の方もショッキングではあるけれど、まだマシな気がした。
国を守るために死んだなんて、聖女らしい最期とも言えるだろう。
すると、フェリーツィアはそこでなぜか姿勢を正し己の胸に手を当てた。
「私は……私たちは、その聖女の子孫なの」
「……えっ!?」
まさかの告白に一拍遅れて大きな声が出ていた。
「聖女が殺され、そのときになんとか逃げ延びた聖女の子が隠れ住んだのがこの村の始まりだとされているわ」
……驚きの連続で頭がうまく回らなくなってきた。
(フェリーツィアが、聖女の子孫……?)
ということは、私のように向こうの世界からやってきた者の血を引いているってことか?
「だから私たちは、次に聖女が現れたなら必ず守って欲しいと小さな頃から言い聞かされてきた」
「……」
「なのに、いつまで経ってもあなたは予言の場所に現れなかった」