契約母体~3000万で買われた恋~
「一つになるよ」

そう囁かれ、私は小さく頷いた。

「うん……来て」

その瞬間、ふたりの吐息が絡み合う。

慎一さんの体が重なると、私の奥深くまであたたかい熱が押し寄せた。

「ああ……」

声にならない声が漏れる。

彼の動きはゆっくりで、私の反応を確かめながら深く、深く結びついていく。

痛みはなかった。

あったのは――ただ、好きな人に抱かれる喜び。

私はこの瞬間、生まれ変わったような気がした。

「理央……気持ちいいよ……」

慎一さんの低く、熱を帯びた声が耳元で震える。

「私も……」

途切れがちな声で応えると、彼の動きが優しく深く、私の奥を満たしていった。

お互いの境界線が溶け合って、どこまでが彼で、どこからが私なのか――もう分からない。

「理央……理央……」

何度も名前を呼ばれるたび、涙が滲む。

「慎一さん……」

心からの想いを、ただ名前に込めて返す。
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