神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
「魔女の一族、サエルヴァの末裔です。」

空気が張り詰める。クラリーチェが息を呑んだのが、私にははっきりと聞こえた。

「国王陛下、どうか騙されないでください!彼女は、王家を乗っ取り、女王の座を奪うつもりだったのです!」

レオがすかさず、古文書の一片を掲げた。

「これが証拠だ!隠し部屋で発見した血の契約の記録。彼女の名は、明確に“クラリーチェ・ルーヴェン”と記されている。」

その瞬間――

「捕らえろ!」

立ち上がったのは、国王・アレクシオだった。

鋭い眼光がクラリーチェを貫く。

「この者、王家を欺き、国を転覆させんとした罪により、即刻拘束せよ!」

「はっ!」

護衛たちが動き出し、剣を抜いてクラリーチェを取り囲む。

護衛たちが一斉にクラリーチェへ向けて剣を構えたその瞬間――

クラリーチェは、鋭い声で叫んだ。

「Alima Vestra――私の姿を、消せ!」

空気がビリビリと震え、青黒い魔力がクラリーチェの体を包み込む。
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