神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
レオは少しだけ困ったように笑いながら、ピシッと背筋を伸ばして敬礼する。

「はい。……一応、そういうことで。」

「神託があったからじゃなくて?」

国王の目が、じっとレオを見つめる。

だがレオはまっすぐ、誇りを持って言い切った。

「はっきり申し上げます。神託が別の女性でも、俺はエミリアを選んでいました。」

「レオ……」

その言葉に胸が熱くなる。

王子としてではなく、レオというひとりの人間として、私を選んでくれた。

それだけで、十分だった。

「まあ、そうだったらいいんだけど――」

国王の声に、ふたりして顔を向ける。

「愛し合うのは、結婚してからにしてね?」

「っ――!」

レオがビクッとし、私も顔が一気に真っ赤になる。

「そ、それは……」

「だってほら、聖女は純潔じゃないと力が衰えるっていうし?」

「そんなぁぁぁ!」

私は頭を抱える。今さらそんな設定!?それ、先に言ってよ!
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