神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
すると国王が、ニヤリと笑ってレオに顔を寄せた。

「なぁに?愛し合ってるの?」

「父上、もうやめてください……!」

「聖女と?いちゃいちゃしてんの?」

――その目は完全に、からかい全開の“エロじじい”だった。

「違います!」

レオが必死に否定するが、その耳まで赤い。

その耳まで真っ赤に染めたレオに、国王が軽く訊ねる。

「じゃあ、エミリアは……まだ純潔なの?」

その純粋すぎる問いに、空気が一瞬凍った。

私は俯き、言葉を失う。

「その……エミリアは……」

レオが深く息を吸い、顔を上げてはっきりと言った。

「申し訳ありません。エミリアの純潔、頂きました!」

「おほっ!」

国王がなぜか満面の笑みで叫んだ。

「いいんだよ、いいんだよ、若いね。そういうの、嫌いじゃない。」

恥ずかしさと困惑のあまり、私はもう顔を上げられなかった。

けれど国王は、急に真面目な顔に戻ってこう続けた。
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