神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
「はい。」

「……いや、ダリウス。」

名を呼ばれたダリウス・ファルクレストは、わずかに目を見開き、すぐに真剣な面持ちでうなずいた。

「共に力を合わせて、魔女を討つ。」

「はっ!命を懸けて、お供いたします。」

その返事には、一切の迷いがなかった。彼のような男が、私たちの側にいてくれること。それだけで心強い。

そして、私たちはカストル・ノクティス――魔女が待つ闇の城へと、足を踏み入れる覚悟を決めた。


しばらくして、私たちの視界に現れたのは――

断崖を這うように建つ、漆黒の城だった。

「……あれが、カストル・ノクティス……」

レオが呟いた。青白く妖しく光る魔力の結界が、空にまで薄く広がっている。

その中心にある、荘厳にして不気味なその城。

まるで、生きているかのようだった。

城の窓に、ぽつり……と青い光が灯る。

「気づいたんだ、俺たちが来たことを……!」
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