神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
私は目を閉じた。心の奥にある“祈り”を、聖剣に込めて。

「どうか……この剣に宿る聖なる力よ――愛を知らぬ魂を討ち、クラリーチェを救って!」

その瞬間、眩い光が剣から放たれた!

レオと私の身体が、聖なる光に包まれる。

そしてその光は一直線に、魔の核を飲み込んでいたクラリーチェへと放たれ――

「うわあああああああっ!!」

クラリーチェの身体が空に浮かび、叫びながら、内側から輝きはじめる――

「――光が……届いてる……!」

私の手と、レオの手に宿る聖剣の輝きが、クラリーチェの全身を包み込んだ。

「う……ああ……っ!」

クラリーチェの身体が仰け反り、空中で痙攣するように震える。

『やめろ……貴様らぁあああ!!』

それはもう、クラリーチェの声ではなかった。

黒く瘴気のように膨れ上がっていた魔力の核から、青黒い影がゆっくりと剥がれはじめたのだ。

「うわああああああああああああああああっっ!!」
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