神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
しばしの沈黙。そして――

「よし!」

レオは急に笑顔を浮かべ、私をぐいっと抱き寄せた。

「じゃあ、もう一度恋をさせてあげる。」

「え?」

「今度は、夫として。――一生、君を夢中にさせる覚悟はできてるから。」

レオの手が、そっと私の頬に触れる。

「エミリア、愛してるよ。」

その言葉に、胸の奥が熱くなる。

幸せが、じんわりと広がっていく。


そして私達は、その日夫婦としての初夜を迎えた。

「んん……ふっ……」

私の吐息が漏れる。

向かい合って抱きしめ合って、唇も肌も足でさえ重なっていた。

「ああ……レオナルト……」

この人に初めて抱かれた夜。俺に溺れてと言ってくれた。

「あなたに……純潔を捧げてよかった。」

そしてレオは私を押し倒す。

「嬉しかった。俺以外の男を知らなかったなんて。」 
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