神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
レオナルトの声は、低く、熱を帯びていた。

私は頷くだけで精一杯だった。

その言葉だけで、心の奥に火が灯る。

「……んっ、やさしくして……」

囁いたつもりだったのに、声は震えてしまった。

レオは、そっと私の髪にキスを落とす。

「エミリア……」

彼の声は、涙を含んだように震えていた。

愛おしさと、欲望と、どうしようもない執着が滲む声。

「君が……俺を受け入れてくれるのが、たまらなく嬉しい……」

唇が頬に、首筋に、鎖骨に――落ちてゆく。

一つひとつ、確かめるように。

「もっと、感じて……エミリア……俺の中だけで、感じてくれ……」

指先が私を撫で、確かめるように触れて、そこから伝わる熱が私の奥を溶かしていく。

「やっ……ああ……レオ……!」

「君のすべてを俺にくれ。全部、俺だけのものにしたい……!」

ぎゅっと手を握られ、奥深くに達した時、私はもう、言葉にならない感情でいっぱいだった。
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