神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
「それは……カッコいいですね。」
「そうね。」
自然と微笑みがこぼれたその時――
アニーがふと、首をかしげた。
「でも、心配です。」
「え?」
「エミリア様が、皇太子殿下に惹かれてしまわないか……」
その一言に、心臓がドクンと跳ねた。
「そ、そんなこと……!」
慌てて否定しながら、視線を落とす。
胸の奥でざわめく感情を、どう名付けていいのか分からない。
「私は……聖女よ。惹かれるなんて、そんなの……」
「でも、エミリア様は人間です。」
アニーの言葉が、柔らかく刺さる。
私はティアラにそっと触れた。重く、美しいその冠。
“これは神の証であって、恋の許しじゃない。”
そう思いながらも、心の奥で誰かの姿を探してしまう自分がいた。
「王家の歴史で、一度だけ――聖女様が王妃になった事があります。」
アニーはそう言いながら、湯気の立つ紅茶をそっと私の前に置いた。
「そうね。」
自然と微笑みがこぼれたその時――
アニーがふと、首をかしげた。
「でも、心配です。」
「え?」
「エミリア様が、皇太子殿下に惹かれてしまわないか……」
その一言に、心臓がドクンと跳ねた。
「そ、そんなこと……!」
慌てて否定しながら、視線を落とす。
胸の奥でざわめく感情を、どう名付けていいのか分からない。
「私は……聖女よ。惹かれるなんて、そんなの……」
「でも、エミリア様は人間です。」
アニーの言葉が、柔らかく刺さる。
私はティアラにそっと触れた。重く、美しいその冠。
“これは神の証であって、恋の許しじゃない。”
そう思いながらも、心の奥で誰かの姿を探してしまう自分がいた。
「王家の歴史で、一度だけ――聖女様が王妃になった事があります。」
アニーはそう言いながら、湯気の立つ紅茶をそっと私の前に置いた。