神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
「っ……レオ様……?」

「俺に手助けできることはあるか?」

その声は穏やかで、どこまでも優しかった。

「わかりません。でも……レオ様の存在が、私の支えになります。」

私は、そう答えた。素直に――心のままに。

レオ様の手は温かく、そして力強かった。

その感覚が、私の内に眠る聖なる力を刺激する。

(レオ様の力が……魔力を揺さぶってる?)

確信に近い感覚が走る。

「レオ様、そのまま、どうかそばにいてください……!」

「もちろんだ。」

彼の言葉が背中を押してくれる。

私は再び、泉へ両手を向けた。

「……聖なる光よ……穢れを祓いたまえ……!」

胸の奥から放たれた光が、泉に注ぎ込まれる。青い魔力が悲鳴のように震え、少しずつ……ほんの少しずつだが、後退していく。

そして――

レオ様が、さらに強く私の手を包んだ。

「もう一息だ、エミリア。君ならできる。」
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