神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
低く囁くその声は、優しさと欲望が混じっていた。

彼が動くたび、甘い吐息が漏れてしまう。

身体の奥が、震えるように応えてしまう。

「甘い吐息に合わせて……甘い声を、聞かせて。」

私は彼の言葉に導かれるまま、声を抑えきれなくなっていった。

繋がりの中で、心も身体も、彼に満たされていく――

こんな夜が、永遠に続けばいいと……そう願ってしまうほどに。

「君の恋は、俺が受け止める。」

その言葉に、胸の奥が震えた。

優しくて、あたたかくて……とろけるような口づけに、もう何も考えられなくなる。

「また……会いたい……」

気づけば、涙がひと粒、頬を伝っていた。

でも、彼は迷いなく言った。

「当たり前だろ。一度きりにはしない。」

なんて、甘い人。

――よかった。この人に、恋して。

彼の大きな手が私の頬に触れる。

「エミリア……俺の、愛する人――」
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