神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
「仮面の下で君を抱いたのは、偽りでも偶然でもない。俺の意志だ。そして――君が俺を求めてくれたこと、それだけが、俺の真実だ。」

「そんな……っ……!」

涙が止まらない。

「エミリア、君が誰であっても、仮面の中でも、俺は――君を抱いた夜のすべてを、愛おしいと思ってる。」

私は顔を伏せた。

こんなに好きなのに。こんなに苦しいのに。

レオがそっと私の肩に触れた。

「許されないなら、罰を受ける。でも……それでも、もう一度、俺の名前を呼んでくれ。」

金色の瞳が、ただ私だけを見つめていた。

「レオナルト。」

私は、乱れた髪を手ぐしで整え、ドレスを身にまとう。

夜が明ける前に、私はこの部屋を出なければならない。

もう、あの夢から目覚めなければ。

背中に気配を感じると、レオの声が追いかけてきた。

「エミリア、待ってくれ。」
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