神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
頬を染めた私に、レオは優しく微笑むと、そっと、けれど確かな手つきで私の服を脱がせた。

肌が空気に触れて、ひやりとする。

でもそれ以上に、彼の視線が熱い。

胸元にかかる彼の指先。

谷間に落ちる視線に、私は思わず顔を伏せた。

「恥ずかしい……」

「……綺麗だよ。」

レオも自分の衣を脱ぐ。

肩、胸板、腹筋。鍛えられた身体。

そのすべてが、私を守るためにあるように思えた。

「これはただの欲情じゃない。俺と君が結ばれる、愛の――儀式だ。」

そう囁くレオの目は真剣で、まるでこの瞬間に、世界の意味を込めているようだった。

私は、うなずいた。

「……はい。」

その一言で、すべてが始まった。

レオの唇が、そっと私の額に触れる。

それから頬、首筋、鎖骨へ。

ひとつひとつ、丁寧に刻むように、私という存在を確かめるように。

「エミリア……大好きだ。」
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