神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
レオは、目を細めて微笑んだ。

「エミリア……こんな時でも俺、君に溺れてる。」

額をこつんと合わせて、囁くように言ったその声に、私は胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感情に包まれた。

レオはただ求めてくるのではなく、ひとつずつ、まるで宝物を扱うように、私の身体を愛でる。

触れたところから、熱が伝わるたびに、私はもう、どこにも逃げられなくなる。

けれど、不思議と怖くはなかった。

むしろ、嬉しかった。彼の腕の中で、彼の熱に包まれていることが。

「いいのよ。あなたは私のもので、私はあなたのものだから。」

そう囁くと、レオは目を潤ませて私を抱きしめた。

「ああ、エミリア……」

彼の大きな腕に包まれて、私は全てを預ける。

怖くない。信じている。この人なら、私を――

「君を守る。大事にする。一生、愛していると誓う。」
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