神託で選ばれたのは私!? 皇太子の溺愛が止まらない
その言葉に、胸が震える。

彼の瞳は、私だけを映していた。

まるで私がこの世にただ一人の存在であるかのように。

私も、その顔に手を添え、涙を浮かべながら微笑んだ。

「私も……あなたを愛している。どんな時も、傍にいる。支えるから……」

ふたりの吐息が重なり、熱が高まっていく。

体の奥が疼くように、彼を求めてしまう。

「エミリア……これがっ……!」

熱が、私の中に注ぎ込まれた。

その瞬間、私は小さく叫びを上げ、彼にしがみつく。

苦しそうな顔で、それでも優しく私を見つめるレオ。

「……愛の証だよ。」

その切なげな言葉に、私は涙をこぼした。

そして震える唇で、彼の頬に、そして唇に口づけを贈った。

汗ばむ彼の腕の中で、私は確かな愛を感じていた。けれど、それと同時に、不安が胸の奥からふつふつと湧き上がってくる。

「どうしよう。結婚する前に……子供できたら……」
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