「おまえほどの男、殺すには惜しい」と父に言われた敵国の王子の妻になりました
せめて今だけでも、私を「愛している」と錯覚させてほしかった。

ゼインは、短く息を吐いて、私の頬に触れた。

その手は、少しだけ震えていた。

「もちろん、君は俺の妻だ。」

その言葉は、優しさのようでいて、どこか苦しげだった。

本当にそう思ってくれているのか。

それとも「妻だから」という義務の仮面をかぶった優しさなのか――

私は分からなかった。

けれどその時の私は、確かめる勇気も持ち合わせていなかった。

ただ、彼の体温を感じたかった。

その腕の中で、私は「愛されている」と信じたかった。

ゼインが私に顔を近づける。

唇が重なる瞬間、私は瞳を閉じた。

ただただ、私だけを見てほしい。

そう願いながら。

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