人質になったら敵総長に執着監禁されてます・・・?
フシャーと威嚇すると、朱羅はソファから立つと同時に、近づいてきた。
決して大股じゃないのに、脚をまわすのがはやいのか、一瞬で壁に追い詰められる。
その足取りも優雅でちょっとムカついたのは、秘密でいいだろう。
「んふふ、なんで逃げるんだろう・・・?構ってほしいのかな?俺猫だからさ、逃げられると追いかけたくなるんだ」
構う側(飼い主)じゃなくて、構われる側(猫)なの⁉
でも目つきとかそうかも・・・。
「え、でも猫って・・・じっと待ってから飛びかかるような・・・」
「細かいことは気にしないの。気にしたトコロでどーにもならないよ」
「ごもっとも・・・」
その状況を作ってるのは貴方でしょう、と心の中で突っ込む。
「それでね?まずは髪梳いてたら、縫ちゃんがすっごく可愛く笑ってね?もー、悶え死ぬかと思ったよ」
「いいよ、もうお腹いっぱい!」
「まだ前菜だよ?ほんとは我慢したんだけど・・・ちょっと縫ちゃん可愛すぎて我慢できなくなっちゃった!」
「ま、まさか・・・」
この人、こんなに軽く私の・・・⁉
ふぁ、ファーストキ・・・!
「ん?なんか俺置いて考えんのやめて?すごい嫌」
ほんとになんなのこの人!
そりゃ、そんなこと言われたら考えるよ、普通は!
「だいじょーぶ、安心して?唇は奪ってないよ」
あ、よかった・・・って、唇『は』?
「どこ奪ったの・・・!」
「縫ちゃんの心♡」
「さっきから『♡』多い!」
あと、心なんて奪えてないから・・・!と睨むと、朱羅は参りましたと言わんばかりに、両手を軽く上げた。
そして、大したことじゃなさそうに、ケロッと言う。
「ほっぺとおでこと鼻先と耳と頭と・・・あと首かな」
「やりすぎ!っていか一応訊くけど、私たちほんとに初対面だよね⁉」
「ん-、話したのは初めてかな?俺が一方的に見たことはあるよ」
なんか怖いじゃないですかそれ。
だって私、血凍霞と会ったコトないんだよ?
蒼翼狼が血凍霞と会ってるときには、私はいなかったし。
ってことはストーカー的な・・・?
「ずぅーっと縫ちゃんが欲しかったって言わなかったっけ?」
「ちょっと覚えてないです」
いや、ほんとにわからない。
だって寝起きだもん、会話の記憶なんて覚えてないですよ。
「じゃあ一応言っとくけど。俺、別に縫ちゃんを人質にしようとして攫ったわけじゃない。縫ちゃんが俺のになるの方がこれだったから、やっただけ。まぁ、ちゃんと約束は守るよ?でも、俺は縫ちゃんが欲しかっただけだから」
決して大股じゃないのに、脚をまわすのがはやいのか、一瞬で壁に追い詰められる。
その足取りも優雅でちょっとムカついたのは、秘密でいいだろう。
「んふふ、なんで逃げるんだろう・・・?構ってほしいのかな?俺猫だからさ、逃げられると追いかけたくなるんだ」
構う側(飼い主)じゃなくて、構われる側(猫)なの⁉
でも目つきとかそうかも・・・。
「え、でも猫って・・・じっと待ってから飛びかかるような・・・」
「細かいことは気にしないの。気にしたトコロでどーにもならないよ」
「ごもっとも・・・」
その状況を作ってるのは貴方でしょう、と心の中で突っ込む。
「それでね?まずは髪梳いてたら、縫ちゃんがすっごく可愛く笑ってね?もー、悶え死ぬかと思ったよ」
「いいよ、もうお腹いっぱい!」
「まだ前菜だよ?ほんとは我慢したんだけど・・・ちょっと縫ちゃん可愛すぎて我慢できなくなっちゃった!」
「ま、まさか・・・」
この人、こんなに軽く私の・・・⁉
ふぁ、ファーストキ・・・!
「ん?なんか俺置いて考えんのやめて?すごい嫌」
ほんとになんなのこの人!
そりゃ、そんなこと言われたら考えるよ、普通は!
「だいじょーぶ、安心して?唇は奪ってないよ」
あ、よかった・・・って、唇『は』?
「どこ奪ったの・・・!」
「縫ちゃんの心♡」
「さっきから『♡』多い!」
あと、心なんて奪えてないから・・・!と睨むと、朱羅は参りましたと言わんばかりに、両手を軽く上げた。
そして、大したことじゃなさそうに、ケロッと言う。
「ほっぺとおでこと鼻先と耳と頭と・・・あと首かな」
「やりすぎ!っていか一応訊くけど、私たちほんとに初対面だよね⁉」
「ん-、話したのは初めてかな?俺が一方的に見たことはあるよ」
なんか怖いじゃないですかそれ。
だって私、血凍霞と会ったコトないんだよ?
蒼翼狼が血凍霞と会ってるときには、私はいなかったし。
ってことはストーカー的な・・・?
「ずぅーっと縫ちゃんが欲しかったって言わなかったっけ?」
「ちょっと覚えてないです」
いや、ほんとにわからない。
だって寝起きだもん、会話の記憶なんて覚えてないですよ。
「じゃあ一応言っとくけど。俺、別に縫ちゃんを人質にしようとして攫ったわけじゃない。縫ちゃんが俺のになるの方がこれだったから、やっただけ。まぁ、ちゃんと約束は守るよ?でも、俺は縫ちゃんが欲しかっただけだから」