野いちご源氏物語 三四 若菜(わかな)上
ご出産から六日目に、女御(にょうご)様と皇子(みこ)様は春の御殿(ごてん)にお戻りになった。
七日目の夜には(みかど)からお祝いが届いた。
東宮(とうぐう)様の父君(ちちぎみ)であられる上皇(じょうこう)様はご出家(しゅっけ)されているから、その代わりに盛大なお祝いしてくださったの。
帝のお使者(ししゃ)には中宮(ちゅうぐう)様から立派なご褒美(ほうび)が贈られた。
中宮様はこの女御様の裳着(もぎ)儀式(ぎしき)腰結(こしゆい)役をなさったから、親しく思って後見(こうけん)なさっているのね。
親王(しんのう)様や上級貴族の方たちも、(われ)も我もとお祝いを贈ることに夢中になっていらっしゃる。
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