野いちご源氏物語 三四 若菜(わかな)上
派手嫌いの源氏(げんじ)(きみ)も、皇子(みこ)様のご誕生祝いはお断りなさらない。
とにかく華やかなお祝いが立てつづいたので、(こま)やかで優雅なちょっとしたお祝いは見逃してしまったほどよ。
源氏の君も皇子様をお()きになってにこにこなさっている。
大将(たいしょう)のところにはたくさん子どもが生まれているようなのに、なかなか見せてくれないから(うら)めしかったのだ。こんなにかわいらしい皇子様をお抱き申し上げることができてうれしい」
皇子様は日に日に大きくおなりになる。
厳選(げんせん)した乳母(めのと)をつけてお世話させなさる。
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