宵にかくして



……どうしよう。
なんて答えれば、宵宮さんに迷惑をかけずに不和くんたちの誤解を解ける?


事実、寮の空き部屋だったはずの場所から出てきた見知らぬ生徒(※しかも男装)なんて、同じ寮に住む彼らからしたら不審者以外の何者でもないのだから。


……そもそも、なんで不和くんたちは私の部屋を訪ねてきたんだろう。彼らの反応から察するに、"私"がこの部屋に居ると確信していたような様子だった。



「、なんでおれ達がこの部屋に来たのかって?」

「っ、……はい」

「昨日の夜、送迎車の窓からこの部屋に明かりがついているのに気づいた。最近業者の出入りも目立ってたし、キラに調べてもらったら、――――"入居者リストは空白のままなのに、203号室の電子キーのIDだけが新規登録されてる"って分かったんだよ」



淡々とした様子で事実を突きつけてくる彼に、思わず息を呑んでしまう。


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