売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
クライブは静かに頷いた。

「アバーンの名が、愛によって継がれるなら、それは素晴らしいことだ。クリストファーが、伯爵として、誇り高く育つように──俺も支えていく。」

私は彼の手を握った。

「ありがとう、クライブ。あなたとなら……どんな未来も、怖くない。」

「君がいるから、未来を夢見られるんだ。」

そして私たちは、赤子の頬にキスをした。

この子の人生が、愛に満ちたものでありますように。

この子の背に、誇りある名が、強く根を張りますように。

私はそっと目を閉じ、願った。

──アバーンの名に、恥じぬように。
──そして、クラディアとして、母として、生き抜けるように。

それが私の、新たな人生の始まりでもあった。


ー End -

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