さよならの勇気~お隣さんはクールで意地悪な産業医~
コンコンと森沢先生の執務室をノックするが返事は返って来ない。
まだ来ていないのかな?
「失礼します」
鍵はかかっておらず、簡単にドアが開いたから、先生はいるんだろう。
しかし、応接セットの前にも机の前にも先生はいない。
もしかして、オフィスの巡回に行っているのだろうか。
待っていれば戻ってくるよね。
先生の机の上にノートパソコンを置き、パソコンを眺める。
そのタイミングで社内チャットの画面が開き、企画部の鈴木さんからメッセージが来た。
【お疲れ様です。今度、新商品の企画を募集する社内コンペがあります。良かったら一条さんも参加しませんか?】
メッセージと一緒に社内コンペの書類が送られてくる。
募集しているのはアレルギー対応のスイーツのアイデアだった。
以前に鈴木さんに企画部は憧れの部署だったと話したことがあったから、それを覚えていてくれたのかもしれない。
アレルギー対応のスイーツか……。
そう言えば、ずっと温めていたアイデアがある。
早速企画書を書き始める。
集中して書いていると、ポンと私の頭に大きな手が乗る。
驚いて顔を上げると、肘まで青いワイシャツをまくり上げた手が私の頭に触れていた。
「も、森沢先生!」
優しい瞳で私を見つめる森沢先生が立っていた。
まだ来ていないのかな?
「失礼します」
鍵はかかっておらず、簡単にドアが開いたから、先生はいるんだろう。
しかし、応接セットの前にも机の前にも先生はいない。
もしかして、オフィスの巡回に行っているのだろうか。
待っていれば戻ってくるよね。
先生の机の上にノートパソコンを置き、パソコンを眺める。
そのタイミングで社内チャットの画面が開き、企画部の鈴木さんからメッセージが来た。
【お疲れ様です。今度、新商品の企画を募集する社内コンペがあります。良かったら一条さんも参加しませんか?】
メッセージと一緒に社内コンペの書類が送られてくる。
募集しているのはアレルギー対応のスイーツのアイデアだった。
以前に鈴木さんに企画部は憧れの部署だったと話したことがあったから、それを覚えていてくれたのかもしれない。
アレルギー対応のスイーツか……。
そう言えば、ずっと温めていたアイデアがある。
早速企画書を書き始める。
集中して書いていると、ポンと私の頭に大きな手が乗る。
驚いて顔を上げると、肘まで青いワイシャツをまくり上げた手が私の頭に触れていた。
「も、森沢先生!」
優しい瞳で私を見つめる森沢先生が立っていた。