魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
ゲルシュトナー領からやってきたということ以外経歴を明らかにしなかった謎の少女は、その魔法の才能を買われて帝国軍に入隊し、以後急激に頭角を現してゆく。
各地の災害や戦乱を、その絶大なる魔力によって鎮め、領地をひとつ、またひとつと復興させていく。そんな彼女が賢者と持て囃され、帝国一の魔法士の呼び声高くなるのに……さして時間はかからなかった。
ラッフェンハイム帝国はその奮闘により、日を追うごとに持ち直し、広大な大陸各地に対しての影響力を取り戻していく。そして国民は希望を持ち、恒久的な平和がこの先も続いてゆくことを信じた。
だが、マルグリットには帝国の復興とは別に、もうひとつの目的があった。
それは……この国に災厄を蔓延させていた黒幕を打倒し、真の安寧を取り戻すこと。
光の精霊にその役目を授けられ、力の一部を受け取っていたマルグリットは……復興の最中、誰にも知られることなくこの精霊教会の大神殿へと侵入し、そして――。
『これ以上、この国を穢すことは許さない! 私たちの時代は私たちのものよ! 長き時の影に隠れてきた古の闇よ、消えなさい!』
『ギャァァァァァ――――!』
聞くに堪えない断末魔が大神殿に反響する。
各地の災害や戦乱を、その絶大なる魔力によって鎮め、領地をひとつ、またひとつと復興させていく。そんな彼女が賢者と持て囃され、帝国一の魔法士の呼び声高くなるのに……さして時間はかからなかった。
ラッフェンハイム帝国はその奮闘により、日を追うごとに持ち直し、広大な大陸各地に対しての影響力を取り戻していく。そして国民は希望を持ち、恒久的な平和がこの先も続いてゆくことを信じた。
だが、マルグリットには帝国の復興とは別に、もうひとつの目的があった。
それは……この国に災厄を蔓延させていた黒幕を打倒し、真の安寧を取り戻すこと。
光の精霊にその役目を授けられ、力の一部を受け取っていたマルグリットは……復興の最中、誰にも知られることなくこの精霊教会の大神殿へと侵入し、そして――。
『これ以上、この国を穢すことは許さない! 私たちの時代は私たちのものよ! 長き時の影に隠れてきた古の闇よ、消えなさい!』
『ギャァァァァァ――――!』
聞くに堪えない断末魔が大神殿に反響する。