魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
このまま、本陣まで突破できる……!
そう思った時に、異様な事態が起きた。
ドン、ドン……という音と共にこちら側の上空に撃ち込まれてくるのは、おそらく相手側の主力魔法兵器である、魔道砲というやつだ。
障害物のない空中限定で、空間転送という高度な魔法を使って、遠距離に直接魔法を送り込む恐ろしい技術。
通常は結界が途中にあれば干渉して通過できず、魔法が暴発して味方に被害を及ぼす恐れもあるため、開戦直後は使用できない。
だが、今回はこちらから攻撃に寄っていったため、すでに結界には大穴が空いている。そこを狙われたのだ。急ぎ、俺は魔法士部隊に指示すると、主だった部隊の頭の上に魔法障壁を張らせるが、しかし弾着の気配はない……。
「なんだ……?」
まさか、こちらをかく乱するためのただの空砲か……?
辺りを見回してみるが、攻撃で被害が出た様子もなく、自陣の兵士たちもやや困惑気味の表情で警戒する中、妙な感覚を俺の肌は感じ取った。
そう思った時に、異様な事態が起きた。
ドン、ドン……という音と共にこちら側の上空に撃ち込まれてくるのは、おそらく相手側の主力魔法兵器である、魔道砲というやつだ。
障害物のない空中限定で、空間転送という高度な魔法を使って、遠距離に直接魔法を送り込む恐ろしい技術。
通常は結界が途中にあれば干渉して通過できず、魔法が暴発して味方に被害を及ぼす恐れもあるため、開戦直後は使用できない。
だが、今回はこちらから攻撃に寄っていったため、すでに結界には大穴が空いている。そこを狙われたのだ。急ぎ、俺は魔法士部隊に指示すると、主だった部隊の頭の上に魔法障壁を張らせるが、しかし弾着の気配はない……。
「なんだ……?」
まさか、こちらをかく乱するためのただの空砲か……?
辺りを見回してみるが、攻撃で被害が出た様子もなく、自陣の兵士たちもやや困惑気味の表情で警戒する中、妙な感覚を俺の肌は感じ取った。